不器用な彼の愛し方《番外編完結》
「よくある話だよ。
その親友と一緒のグループだったんだ。
ある日グループの子に言われたんだよ。
親友の事、無視しよう。ってさ。
馬鹿だよね。断ればいいのに、私はうなづいたんだよ。
その場の空気に流されて、そしてうなづかなくちゃ私も無視されるかもしれない。
そう思ってさ。
物隠すとか、そんなイジメはなかった。
ただ無視するだけ。
イジメじゃないからいいよね。
そう思ってた。
....やられた本人はいつも苦しい思いしてたのに。
結局、親友はある日突然学校に来なくなった。
そして転校してしまった。
原因は私を含めたグループの人からの無視。
....親友がいなくなって初めて気づいたんだ。
........無視はイジメの一種だって事をね」