不器用な彼の愛し方《番外編完結》
こういう事を楽しいと思える気持ちがあるんだったら、大丈夫だと思う。
きっとクラブからもホストからも卒業できると思う。
......そう思っていたのに
「あー楽しかった!.....じゃあホスト行こっか!」
百合の発言に体が固まった。
私の作戦はうまくいかなかったみたいだ。
ーーーでも、紗江ちゃんと約束した。
頑張るって、自分の気持ち伝えるって。
言うなら今しかない。
言うんだ....
大きく息を吸い込んだ。
「あのさ、ホスト行くのやめない?」