不器用な彼の愛し方《番外編完結》
......え!?
そう思った時にはもう既に斗真の姿はなかった。
何、さっきの。
.....五分後に屋上に来いってこと?
とりあえず、行った方がいいの?
疑問を残したまま早足で教室に戻った。
「おかえりー早く食べよ!」
教室に行くと百合達はもうお弁当を出し始めていた。
斗真の席を見てみるけれど、そこに斗真の姿はない。
.....一応行ってみよう。
「ごめんね、私屋上行ってくる」
「屋上?はいよ!行ってらっしゃい」
百合達に見送られ、お弁当を手に持ち屋上に向かう。