不器用な彼の愛し方《番外編完結》
......体が熱を帯びていく。
斗真に触れている部分から徐々に熱が広がっていく。
普段は意識しない心臓の音が気になって仕方ない。
ドクドク....速まっていく私の心臓の音。
「.....頼むから俺の前では我慢なんてすんな。
痛いなら痛いって、苦しいなら苦しいって言え」
私を抱きしめながらそう言う斗真。
ーーー何でこんなに優しいんだろう。
何でこんなに暖かいんだろう。
「....お前は甘えることを知らなすぎ。
俺には甘えろよ」
まるで彼氏が彼女に言うようなセリフに顔が熱くなる。