不器用な彼の愛し方《番外編完結》
お盆を持って二人がいるリビングに行く。
そこには
「そうなんだぁ〜!斗真君って彼女いないんだぁ!じゃあ私立候補しちゃおっかな〜」
そう言って斗真のことを上目遣いで見ているお姉ちゃんがいた。
普通の女子がやったらぶりっ子に見えてしまうその表情も、お姉ちゃんがやると色気があって引き込まれそうになる。
でも......お姉ちゃんには彼氏がいるでしょ?
それなのに斗真を誑かさないでよ。
斗真に触らないで。
そんな黒い感情が私の中を渦巻いていく。
でもお姉ちゃんの邪魔はできないし、逆らうわけにもいかない。