不器用な彼の愛し方《番外編完結》
ドキドキしながら斗真の反応を見ていると、不意に斗真が私の方を見て、ふわりと笑った。
「....すげぇうまい」
ボボボッと自分の顔が赤くなっていくような気がする。
.....その笑顔は反則だよ....
斗真の顔を直視できなくて、視線を横に反らすと私を睨んでるお姉ちゃんと目があった。
その瞬間、血の気が引いていった。
......私、お姉ちゃんを怒らせるようなことした?
気分を損ねるような事をしてしまったの?
必死に考えてみるけどわからない。
......あ、もしかして。
クッキー?
私が斗真にクッキーあげたから?
だから怒ってるの?