不器用な彼の愛し方《番外編完結》
急いで靴を脱ぎ家の中に入る。
音を立てずに階段を登ろうとした、その時。
「あ、美優花〜」
運悪く、リビングから出てきたお姉ちゃんと会ってしまった。
ドクドクと心臓が早まっていく。
反射的に目を瞑る。
....でもいつまで経ってもアクションは起こらない。
不思議に思って目を開けてみると、もうそこにお姉ちゃんの姿はなかった。
.....何もされない?
.....よ、かった。