不器用な彼の愛し方《番外編完結》
いつものように引き出しからペンを取り出そうとした。
けど。
ーーーーー......何で?
どうしてか一つの引き出しが開けっぱなしになっている。
その引き出しは私の大切なものがしまってある場所。
私がいまの夢をもち始めたきっかけとなる『あの子』の写真や今までバイトをして少しずつ貯めてきた貯金の通帳が入っている。
そう。私の大切なもの。
それが入っている。
.....なのに、なのに....
「........何で、無いの....」