不器用な彼の愛し方《番外編完結》
急に声を張り上げた私に驚いた2人が固まる。
「菜月の写真はあれ一枚しかないの!!
返してよ!!」
怒り、憎悪、哀しみ、いろんな感情が混ざって頭に血が上っていく。
「.....だ、だから捨てたって言ってるでしょ」
「....どこに捨てたの」
「さ〜?買い物の途中に捨てたから覚えてなーい」
「....じゃあ、さっき菜月を笑ったこと謝って」
.....お姉ちゃんとお母さんは自分のしたこともう忘れたの?