不器用な彼の愛し方《番外編完結》
「はあ?謝る?意味わかんない。
惨めな人を笑うことの何がいけないわけ?」
腰に手を当て堂々と言い放ったお姉ちゃんに、もう怒りすら湧いてこなかった。
ーー......何で私、こんな人と家族なんだろう。
「だいたいさぁ〜、さっきから何なの?
こっちが下手に出てれば言いたいこと言ってくれちゃってさぁ」
お姉ちゃんが近づいてくる。
そして
.......パンッと乾いた音が響いた。