不器用な彼の愛し方《番外編完結》

「ははっ、いい気味〜。
でもまだこれじゃあ足りない。
私に偉そうな口きいた罰と斗真くんをとった罰。ちゃ〜んと受けてもらわなきゃね?」



頬の次はお腹。お腹の次は足。足の次は腕。



全身を蹴られていく。




.....ああ、どうしよう。


何も痛くないや。


蹴られて痛いはずなのに痛みを感じない。


お姉ちゃんの声が遠くに聞こえる。



.....何だかもう疲れた。







一通り蹴られた後、きっと無残な姿であろう私を見たお母さんが言った。



「あんた汚い。今すぐこの家から出て行って」



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