不器用な彼の愛し方《番外編完結》

「..........斗真」



「ん?」



「........一個だけ私のわがまま聞いてくれる..?」



ふるえ声で聞けば


「あぁ、何個でもきく」



フッと優しく笑う斗真。




.....こんなに優しくて温かい貴方と会えて本当によかった。




ねえ斗真。




私、もう疲れちゃった。


それでもね





今物凄く......斗真に、斗真に...









「.....っ、会いたい...」







ーーーーー…今すぐ会いたい。












「...っ、たりめぇだ。すぐ行く。
今どこにいる?」




周りを見渡してみるけど、周りには何もない。


「わからない....」





「......そうか。じゃあ動かないでそこで待ってろ」





「うん....」



「心配すんな。絶対行くから」




「.....、あり、がとう....」





プツッと切れた携帯を握りしめる。















.......早く、早く斗真に会いたい....。




< 286 / 400 >

この作品をシェア

pagetop