不器用な彼の愛し方《番外編完結》

.....もしかして、と痛む身体を庇いながら顔を上げた。






……やっぱり。


来てくれたんだ。



ヘルメットを被っているその人。






ーーーー…斗真だ。









「待たせて悪かった」



ヘルメットを取りながら私の元へ歩いてくる斗真。



その姿を見たら、とても安心して体の力が抜けていった。




「と、うま....来てくれてありがとう....」



寒さでうまく呂律が回らない。
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