不器用な彼の愛し方《番外編完結》
そして私はそのまま斗真が乗ってきたバイクの前まで運ばれた。
斗真は抱き方をお姫様抱っこから、私を担ぐ形に変えた。
そしてバイクの後ろに私を乗せた。
なにが起きたのかわからず固まってる私をよそに、斗真はスッとバイクに乗る。
「しっかり掴まっとけよ」
何が何だかよく分からないけれど、多分このバイクで斗真の家に行くってことなんだろう。
言われた通り斗真のお腹に手を回し、しがみつく。
そして出発したバイク。
.....初めて乗ったけど全然怖くない。
だって、凄くゆっくり動いているから。