不器用な彼の愛し方《番外編完結》
出会いは唐突に
次の日、学校に行く途中。
「なあ、お姉ちゃん。金もってない?」
いつもの道を歩いていたら、どこかわからない学校の女子生徒が不良に絡まれていた。
面倒なことに巻き込まれるのはごめんだ。
不良達に見つからないよう遠回りしようとして足の向きを変えた。
「いやっ、、!誰か助けて.....っ」
「助けて?金渡せば済む話だろ!
早く出せ!」
少し、不良達に目を向けると
女子生徒の髪の毛を引っ張り、鞄を奪い取ろうとしていた。