不器用な彼の愛し方《番外編完結》
ふわふわした感覚がして、頭がぼーっとする。

…目を開けた瞬間、飛び込んできたのは恐ろしいほど整った綺麗な顔だった。


「ーーーッッ!?」


斗真!?

な、何で…

何で斗真が私の隣で寝てるの!?


パニックになって、頭が真っ白になる。


とりあえず起き上がろうと思い、身体を起こして気づいた。



…私、斗真の手を握ってる。


もしかして、眠ってる間も握りっぱなしだったのかな?

それで仕方なく斗真が一緒に寝てくれたとか?



嘘……。

私、何してるの。



自分のしでかした事に呆れ果ててため息をつく。
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