不器用な彼の愛し方《番外編完結》
「…っうん。そうだよ。
突然電話かけてごめんね」
「私の大事な孫からの電話が迷惑なはずなかろう?謝らなくていいんだよ」
ああ、ダメだ。
胸がぎゅっと掴まれたよう。
嬉しさと懐かしさと温かさ。
いろんな感情が一気に押し寄せてくる。
「…それで今日はどうしたんだい?」
優しいおばあちゃんの声。
こんなに優しくて温かい人を、私が悲しい気持ちにさせてしまっていいのだろうか。
真実を話せば、確実におばあちゃんは涙を流す。
…本当に伝えていいの…?