不器用な彼の愛し方《番外編完結》
変えた足の向きをもとに戻し、歩いていく。
不良達の後ろから声をかける。
「そこ邪魔なんだけど。どいて」
わざと癇に障るように。
挑発気味で。
ーーーー太陽が熱い。
ジリジリジリ。
「あぁ?邪魔だと?ざけたこと言ってんじゃねーぞ!」
私を睨みつけ胸ぐらを掴んでくる。
少し自分の気に入らないことを言われただけで、すぐに手を出す。
.......ちいさいよね。色々と。
残念ながら私には、こいつにやり返すほどの力はない。