不器用な彼の愛し方《番外編完結》
頼ること
次の日、乾かしてもらった服を着て斗真の家を出た。
そしてなぜか後ろから着いてくる斗真。
「…斗真、どこか行くの?」
「あぁ」
えっと、聞き方が悪かったかな。
どこに行くのかを答えて欲しかったんだけど…。
でも斗真はそれ以上話す気はないみたいで、ポケットに手を入れたままどこか遠くを見つめている。
私も、もうそれ以上聞くことはやめにして空を見上げた。
最近全く見ていなかった空は、とても綺麗だった。