不器用な彼の愛し方《番外編完結》
駅に着き、切符を買って電車に乗る。
あまり混んでいない電車の中。
空いていた席に座ると隣には当たり前のように斗真が座ってきた。
薄々気づいてたけど…まさか斗真も一緒に来る、とか?
目を瞑っている斗真を暫く眺めていると、目的の駅に着いた。
駅から徒歩10分。
田んぼと川に囲まれた一軒の家。
懐かしい景色。
そこがおばあちゃんの家。
そして気づいたら斗真は後ろにいなかった。
私についてきたのではなくて、本当にこの辺りに用があったのかな?