不器用な彼の愛し方《番外編完結》
明日、お母さんとお姉ちゃんと話して。

そこで終止符をうつ。


散々期待してきた。

いつかは、私を見てくれる。

頑張ったらきっと、きっと、って。


でも、それが無理だと気付いてからは私の世界は無になった。


嬉しい色も、哀しい色も、何もかもがない世界に。


でも今は、嬉しい時は笑いあえる友達がいるし哀しい時は涙が出るし、その涙を拭ってくれる人もいる。

私の話を聞いてくれて、協力してくれる人もいる。


失いたくない人が沢山できた。


だから、私は頑張れる。


そして明日頑張ったら、そのあと斗真に気持ちを伝えたい。


この溢れ出て止まらない「好き」を斗真に。
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