不器用な彼の愛し方《番外編完結》
アイスを食べ終えて、部屋に戻るとそこにはベットに座っている斗真がいた。
その横顔は、いつ見ても、何度見ても、綺麗としか言いようがない。
こんな人を好きになってしまったのかと、少し恐れ多い気持ちになる。
斗真が座っている反対側のベットに腰を下ろして、そっと息を吐いた。
「…無理すんなよ」
「え?」
「明日」
あ、そうか。
お母さんとお姉ちゃんとのことを、一番心配してくれていたのは斗真だった。
実際私がされてきたことを知っているし、心配してくれてる、とか?
…自惚れすぎかな。