不器用な彼の愛し方《番外編完結》
ホームルームが終わると、女子達は一斉に今日来た転校生の元へ。
「藤崎君ちょーかっこいいね!」
「彼女いるの?」
「前はどこに住んでたの?」
恒例の転校生への質問大会。
興味津々といった感じで話しかける女子達に対し、斗真は
「......っるせえ」
無愛想。
迷惑と言った感じ。顔からわかる。
ていうか、学校案内頼まれたけどいつすればいいの?
昼休み?放課後?休み時間?
増田先生.....肝心な事教えてくれないから困る。
しかも、昼休みは無理だ。
だって、悠と約束があるから。
お昼を一緒に食べようって。
いつもは百合達と食べてるけど
たまに悠から誘いが来る。
ぶっちゃけ、1人で食べたい。
誰もいない、静かで日のあたりのいい場所でゆっくりと。
食べる時でさえ、ニコニコ笑顔を貼り付けとかなくちゃいけないって。
本当疲れる。