不器用な彼の愛し方《番外編完結》
"キーンコーンカーンコーン"
昼休みの終わりを知らせるチャイムが鳴り、私達は教室に向かった。
私は2-A、悠は2-Bに。
そう。私達は隣のクラス。
最初の頃はあまり気にしてなかったけど、今はこのクラス分けにした先生達を憎んでる。
同じクラスじゃないものの、隣のクラスとなれば色々な情報が悠に回ってしまう。
悠は人付き合いがいいし、友達も多い。
だから悪気はないのだろうけど、悠の友達が私の情報を与えてしまうのだ。
夏の日差しが差し込む廊下を歩くこと数分、教室に到着。
私はまた、ここでも偽らなければならない。