不器用な彼の愛し方《番外編完結》
「誰だって聞いてんだよ!」


その瞬間、一気に近づいてきた悠に
お腹を思いっきり蹴られた。



「.......っ」


痛みで、声すらも出ない。

ーーーーあぁ、またお腹に痣が増えちゃった。




そして、悠の怒りはまだ収まらず



私の髪の毛を掴み、上へひっぱられ
首を締められる。

「......や、」


苦しくて、力がどんどん抜けていく。




でも、悠の力は一行に弱まらない。



酸素か足りず、意識が朦朧としてくる。


抵抗するために、悠の腕を掴んでいた手も力が抜け、ストンと落ちる。



意識が朦朧としてきたせいで悠の顔が歪んでいく。


ーーーーもう、駄目だ。


目を閉じようとした、その瞬間。
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