不器用な彼の愛し方《番外編完結》

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あれから、女の人が投げつけていった商品を片付けて、お店の奥にいた
何も知らない店長のところへ行き
事情を話した。



今日限りでクビかもしれない。

そう思っていたのに、店長は事情が事情だからと言ってくれた。



それに、斗真も一緒に話をしてくれたおかげで何とかクビにならずにすんだ。



....斗真には助けてもらってばかりだな。



「今日はもうあがりなさい」

店長からそう言われ、制服に着替えて外に出ると




「.....斗真?」



帰ったと思っていた斗真が、コンビニの出入り口の横で立っていた。





「こんな所で何してるの?」


「....送る」



送る?......斗真が私を送ってくれるってこと?



確かに、いつも9時過ぎた時は暗くて怖いなと思ってた。


でも、斗真が送ってくれるなんて。


「....いいの?」

「ん」



せっかく待っててくれたのに断るのもなんだから、そう思い斗真と帰ることに。

と言っても私は自転車だし、ここから10分もしないうちに家に着いてしまうけれど。
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