不器用な彼の愛し方《番外編完結》
「送ってくれてありがとう。
気をつけて帰ってね」
家の前で斗真にお礼を言うと
「ん」
私の頭を撫でて、歩いて行ってしまった。
ーーーー助けて。
本当はね、叫びたいよ。
助けて欲しいよ。
斗真の優しさに甘えたい。
この苦しさから逃れたい。
でも、ダメだ。
頼ってはいけない。
斗真は赤の他人。
無関係な人を巻き込むなんてそんなこと出来ない。
悠の事、あと色々苦しめられていることあるけれど。
それは全部自分で解決しなくちゃいけない。
ーーーーなんて。
こんな事思うのは簡単だけど、実行に移せる日なんてくるのかな....。