不器用な彼の愛し方《番外編完結》
「......ここで何してるの。
ーーーー斗真」
私の問いかけに、斗真は顔の表情を一切変えずに言った。
「迎えに来た」
いや、待て。ちょっと待て。
何サラッと言っちゃってるの?
おかしいでしょ。どう考えてもおかしいでしょ。
迎えに来たって何?
私を迎えに来たと?
一緒に学校へ行こうと?
「よくわからないんだけど」
「行くぞ」
私の質問には応えず、歩き出す斗真。
「え、ちょっと待ってよ。私は何であんたがここにいるのかって聞いてるの!」
斗真に腕を引っ張られながら、必死に声を張る。
何なんだ。本当に。