不器用な彼の愛し方《番外編完結》

「.......心配だから迎えに来た。
......文句あるか」


少しむすっとしながら言う斗真を、少し、ほんの少し。


ーーーー可愛いと思ってしまった。



....でも、心配って?

私、斗真を心配させるような事した?



頭の中で数秒考える。


そして思い出した。

ーーーー昨日の....。




もしかして、昨日私が震えてたから?

だから心配して、来てくれたの?

そう思ったらなんだか、胸が温かくなって


「......ありがと」


自然とお礼が口からこぼれた。



そして、歩き出そうと一歩踏み出した、のだけど。



ーーーーあれ、なんか太陽の光がいつもより強い?


なんか上手く酸素が吸い込めない。
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