不器用な彼の愛し方《番外編完結》
遅くまでバイトして、バイトから帰ってきたら夜中まで勉強。
毎日の平均睡眠時間は3時間。
この3時間の睡眠ですら、他のことに使いたいくらい。
それくらい、今の私は時間が足りない。
「....すみません」
「謝るくらいならちゃんと寝なさい」
「はい」
と、応えておくけれど。
睡眠時間を増やすつもりはない。
「私、これから用事あるのよ。
もう行くけど、もう少しここで寝てなさい」
「わかりました」
私がそう返事をすると同時に、美和先生は保健室を出て行った。
ーーーーまだ、体が重い。
肩は鉛でも乗せてるかのように重いし、頭はズキズキする。
ギシギシと自分の体が壊れていくような気がする。