我妻教育2
・*・*木曜日*・*・
「本当に申し訳なく思っているの」


思ってもいなかったから、本当にビックリした。


朝起きて、仕事どうしようか悩んでいたら、事務所から電話がかかってきた。

マダムからだった。


『事務所に来て。話があるの』


そう呼び出され、事務所に出向くと、マダムの控え室に通された。


もう諦めていた。

あたしのレシピを盗んだことをマダムが謝罪してくれるなんて。


マダムは申し訳なさそうにうつむきながら、

「つい魔が差して、貴女のアイデアを参考にしてしまったの。本当に申し訳なく思っているの」

と、頭を下げてきた。
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