我妻教育2
「お嬢ちゃん、どっか美味い店知らないか?」


「何系がいい?」


「肉!肉が食いたい!!」


なら、近くに良いお店がある。

大人な雰囲気のダイニングバーだけど、平日はランチもやってて、お薦めの店。


店に入り、優留ちゃんと向かい合って座る。


「どうした?そんなに疲れた顔して。呑気な顔してんのがお嬢ちゃんだろ?

あ、大変そうだもんな。カキツバタ商事、身売りするって噂聞いたけど」


オブラートに包まずズバッと言われて、苦笑い。


「…噂出てるんだぁ~。でも、会社のことは、詳しいことはあたしには分かんないんだよね」


「ふ~ん。お嬢ちゃん大学はもう卒業したんだっけ。今仕事は?」
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