我妻教育2
「えへへ、良かった。ありがとう啓志郎くん」

しみじみとした空気が流れる。


お腹すいてたのかな?思ったより早く完食。

「ごちそうさまでした」

啓志郎くんは、両手を合わせて、軽く瞳を閉じた。


「ありがとう。こんなに美味しい食事は久しぶりだ」

と、噛み締めるようにゆっくりと啓志郎くんははにかんだ。


「やだな~、大げさ~。美味しいものなんてよく食べるでしょ?すごく高いレストランとか行ったりしてさ」

謙遜しつつも、ま、誉められて悪い気はしないけど。


すると、「…実は、」啓志郎くんは少しバツが悪そうに切り出した。

「実を言うと、先ほどまで会食があったのだ」
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