我妻教育2
あたしがピンときたのが分かったのか、啓志郎くんはそのまま話を続ける。
「根も葉もない戯れ言だ」
「え~、でも、デートしたって見たよォ?」
茶化しつつ、あたしはキレイに完食された食器をシンクへ運ぶ。
啓志郎くんは、真剣な顔のままキッチンについてくる。
「確かに、出かけはしたが、デートなどではない」
「わざわざそれを言いに来たの?婚約したって聞いたけど?」
「マイラとは、婚約などしておらぬ」
スポンジに洗剤を落とす。視線の端で、啓志郎くんがこっちを見てるのが分かる。
「家が決めても、私は承知しておらぬ」
「婚約の話が出てるってのは本当なんだね」
「根も葉もない戯れ言だ」
「え~、でも、デートしたって見たよォ?」
茶化しつつ、あたしはキレイに完食された食器をシンクへ運ぶ。
啓志郎くんは、真剣な顔のままキッチンについてくる。
「確かに、出かけはしたが、デートなどではない」
「わざわざそれを言いに来たの?婚約したって聞いたけど?」
「マイラとは、婚約などしておらぬ」
スポンジに洗剤を落とす。視線の端で、啓志郎くんがこっちを見てるのが分かる。
「家が決めても、私は承知しておらぬ」
「婚約の話が出てるってのは本当なんだね」