我妻教育2
「ねぇ、今どこ?!話したいことあるんだけど!」


慌てて電話をかけて、頭の中パニクったまま、だけど駆けなきゃいけない。


どういうこと?!


――えっと、とりあえず駅、電車!!!


テンパりながら、もう、何年ぶり?ってくらい全力疾走。


電車乗り継いで向かったのは、そう、空港―――。



間に合うかな?夕方発の便で帰るって言ってた。

ニューヨーク行きの飛行機。


ケータイを手に、転がり込むように空港の中へ。


国際線出発ロビーを走り回って、探す。


―――……いた!!


「啓志郎くん!!」
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