我妻教育2
「確かに、私が、生前の光寿氏より経営不振の相談を受けていた。

最期まで光寿氏は案じておった。

カキツバタ商事の行く末を。何とか建て直しが出来ないものかと。

その為の多くの資料提供も受けた。

そして、こちら側も失礼ながら独自に業績を調べさせてもらった。

結果を我が父に報告しただけだ」


ポカンと言葉を失った。


うちのおじいちゃんと、うちの会社の経営の話をしてたってこと?

高校生のくせに、どんな頭してんの。


静かで淡々としてるのに、押し迫ってくるような迫力。


高校生だよね?

何、この自信。何、この強さ。いつの間に身に付けたの?
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