我妻教育2
圧倒されながら、表情変えずに話続ける啓志郎くんの顔をマジマジと見続けた。


「あらゆる調査を行い、会社を売却ぜずともまだ経営を建て直しを図る余地はあると判断した上で、資本提携を申し入れた。

かなりの梃入れは必要だろうが、鯛ヶ崎グループに取り込まれるのは惜しい。

カキツバタ商事の総合商社としての強み――特に国内における物流システム、ノウハウを提携できるならば、我が松葉グループにとっても出資に値する」


「そ…うなんだ…?」


急な展開過ぎて、もはや話に付いていけてないあたしは他人事のように、へぇ~と相づちを打つ。
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