我妻教育2
『月曜日だけど、どうかした?』


「新しい企画書を提出させて下さい!」


『新しいネタ思いついたの?』


「はい!!」


力強く返事をすると、好奇心がそそられたのか、編集者さんは興味深げに聞いてきた。

『へぇ、何、聞かせてよ』


「名付けて、“一皿飯”です!」


声を張って、しっかり発音した。

まるで空から降ってきたみたく閃いた。


『“ひとさらめし”?』

編集者さんは不思議そうに復唱した。


「はい!丼(どんぶり)ものです!」
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