我妻教育2
啓志郎くんのまっすぐな努力を目の当たりにして、あたしももう逃げないって決めたんだ。


だから、この家に戻ってきたんだ。


今いる場所から、何かを見つける。そう決めた。

自立した大人になるって。


もうお見合いはしない。

目標に繋がることなら、ってバイトもした。


あたしの勝手を認めてくれたおじいちゃんからは、今後は“外泊しないこと”と、中学生並みの“門限(バイトで遅くなるときは送迎)”が言い渡されたんだけど。


そのおかげで、バイトを通してあたしは目標を見つけて就職できた。
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