我妻教育2
「ステキなお皿!いつもありがとうございます」


【座黒料理研究所】事務所は、マンションの一室。

3LDK(事務室・スタッフルーム(休憩室)・マダムの控え室)。


馴染みの輸入雑貨のバイヤーさんが持ってきてくれた段ボール箱を空けて、中に入っている食器をチェックする。

「次の撮影に使えそう♪」こういうのもあたしの仕事。


伝票にサインしていたら、

「そうそう、未礼ちゃんにプレゼントがあるの」

バイヤーさんが、ニコニコしながら小さい紙袋を差し出してきた。

「えっ!わぁ、何だろう」

「未礼ちゃん、シチュー入れるお皿探してたでしょ。いいの見つけてきたんだよ」


包んである紙を開くと、白い陶器が顔を出した。
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