新撰組異聞―鼻血ラプソディ
俺は体を折り曲げ縮こまり、体育座りをして、体の震えに耐える。



「翡翠、やはりわたしの部屋に」


アカン、アカン、……ちゃう。
ダメよ~、ダメ、ダメ~。



……体が……動かへん。



「……あ、…… ……」



緊張して、声が出ーへん。



「歳さん、怯えて震えていますから」


たぶん火花散ってるし、絶対2人の間に火花散ってるし、ビリビリ電気ながれてるし。



……南無八幡大菩薩、わが国の神々、日光権現、宇都宮、那須温泉大明神……くわばらくわばら



お母ん……俺、イケメンに生まれて良かったん?

こんな時は……どないしたらええん?

まあまあ君たち、揉めなくても僕は、どちらも大事だよ(^o^)キラ~ン


みたいなこと言わなあかんの?
シュッとして、キリッとして……。


……ドキが胸胸する……


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