新撰組異聞―鼻血ラプソディ
「先ず、深呼吸をしなさい。
そして雑念を払い、精神統一しなさい」
荒い息遣いをし、震えながら翡翠くんは土方さんに言われた通り、深呼吸をする。
正座をし、真っ直ぐ背筋を伸ばし息を整えようとしている。
「使いこんだ竹刀、道場で鍛練していますね」
「……剣道を……直心影流(じきしんかげりゅう)です」
声が震えている。
「直心影流――鹿島神傳直心影流(かじましんでんじきしんかげりゅう)……新陰流か」
土方さんの険しい顔が益々険しくなり、切れ長の目が見開かれる。
「!!!新陰流……柳生宗厳の!?」
「剣道は……直心影流(じきしんかげりゅう)の祖は、戦国期の上泉信綱に伝えた剣が元になってんねん。
上泉信綱から柳生宗厳(石舟斎)が新陰流を相伝された剣術やって聞いてます」
翡翠くんは震えながら説明する。
土方さんが高らかに笑う。
そして雑念を払い、精神統一しなさい」
荒い息遣いをし、震えながら翡翠くんは土方さんに言われた通り、深呼吸をする。
正座をし、真っ直ぐ背筋を伸ばし息を整えようとしている。
「使いこんだ竹刀、道場で鍛練していますね」
「……剣道を……直心影流(じきしんかげりゅう)です」
声が震えている。
「直心影流――鹿島神傳直心影流(かじましんでんじきしんかげりゅう)……新陰流か」
土方さんの険しい顔が益々険しくなり、切れ長の目が見開かれる。
「!!!新陰流……柳生宗厳の!?」
「剣道は……直心影流(じきしんかげりゅう)の祖は、戦国期の上泉信綱に伝えた剣が元になってんねん。
上泉信綱から柳生宗厳(石舟斎)が新陰流を相伝された剣術やって聞いてます」
翡翠くんは震えながら説明する。
土方さんが高らかに笑う。