新撰組異聞―鼻血ラプソディ

3話 精神統一しなさい

「土方歳……沖田総……八木邸……」



震えている場合じゃないやんっ

土方って、沖田って……壬生浪士組!?


ってことは……幕末!?



目隠しをされたまま、俺「翡翠信太」は脳をフル回転させる。


八木邸……って、京都!?



壬生浪士組って……何か名前が微妙に違わへん!?


「壬生浪士組……新撰組じゃないん?
す、すんまへん。もう1度、お名前を」



「ん? 覚えが悪いわね。土方歳と沖田総」



「えっと……つかぬことを伺いますが、新撰……いや壬生浪士組は女性ばっかりとか言わへんよね!?」



俺は恐る恐る聞いてみる。



「そうだけど、何か?」



えっ(・□・;)!!
アカン、アカンやろ、何で壬生浪士組が女ばっかりやねんっ!?



「あの……い、今は何年ですか?」


「翡翠!? 君はバカなの?」



呆れた声が返っくる。


「バカでも何でもええねん、年号を教えてーや」



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