新撰組異聞―鼻血ラプソディ
「!? 翡翠、どうした?」
暢気そうな声に訊ねられる。
「土方さん、ヤバいです。震えがまた……次は鼻血ですよ。鼻血が頸腺を切った時みたいにトバーって………医者、医者に診せたほうがいいです」
沖田さんが慌てているのか、黄色い声で喚き散らす。
「翡翠、精神統一!! 邪念があるから気が乱れるのよ。
柳生の剣術を取得してる剣士が情けない」
土方さんの凛とした声、言葉にハッとする。
震えながら、土方さんに思い切って話してみる。
話さなきゃならないと何故か思う。
「俺……ダメなんや。女が近づくだけで心臓がバクバクして、体の震えが止まらんねん。
触られたりしたら、胸がムカムカして、鼻血が出てくんねん……ほんで気が遠なってしまうねん」
「……」
「不安で……たまらん。どないしてええんか、わからんねん」
「えーーっ!?」
暢気そうな声に訊ねられる。
「土方さん、ヤバいです。震えがまた……次は鼻血ですよ。鼻血が頸腺を切った時みたいにトバーって………医者、医者に診せたほうがいいです」
沖田さんが慌てているのか、黄色い声で喚き散らす。
「翡翠、精神統一!! 邪念があるから気が乱れるのよ。
柳生の剣術を取得してる剣士が情けない」
土方さんの凛とした声、言葉にハッとする。
震えながら、土方さんに思い切って話してみる。
話さなきゃならないと何故か思う。
「俺……ダメなんや。女が近づくだけで心臓がバクバクして、体の震えが止まらんねん。
触られたりしたら、胸がムカムカして、鼻血が出てくんねん……ほんで気が遠なってしまうねん」
「……」
「不安で……たまらん。どないしてええんか、わからんねん」
「えーーっ!?」