新撰組異聞―鼻血ラプソディ
敗けへん、俺は負けるわけにはいかんねん。
直心影流(じきしんかげりゅう)――柳生宗厳(石舟斎)が新陰流を相伝された剣術。
戦国時代から続く剣術、俺も剣士の端くれや。
一太刀、ただ一太刀でも、穴を開けたい。
面も胴も小手も交わされる。
俺の動きも技も、全て見切られる。
沖田さんの剣は確実に、俺を捕らえて離さない。
一発も交わせない。
息が上がる。
体が思うように動かなくなっていく。
体力を奪われていく。
動きが読めない。
速すぎて見えない。
自然体で、ふわりすり抜ける。
気がついたら……当てられている。
――風の剣。
沖田さん。
それでも、俺は1本を何としても取りたい。
いや1本、取ってみせる。
何が何でも……明日は。
「負けられへんねん。1本決めなあかんねん!!」
直心影流(じきしんかげりゅう)――柳生宗厳(石舟斎)が新陰流を相伝された剣術。
戦国時代から続く剣術、俺も剣士の端くれや。
一太刀、ただ一太刀でも、穴を開けたい。
面も胴も小手も交わされる。
俺の動きも技も、全て見切られる。
沖田さんの剣は確実に、俺を捕らえて離さない。
一発も交わせない。
息が上がる。
体が思うように動かなくなっていく。
体力を奪われていく。
動きが読めない。
速すぎて見えない。
自然体で、ふわりすり抜ける。
気がついたら……当てられている。
――風の剣。
沖田さん。
それでも、俺は1本を何としても取りたい。
いや1本、取ってみせる。
何が何でも……明日は。
「負けられへんねん。1本決めなあかんねん!!」