新撰組異聞―鼻血ラプソディ
「総……翡翠の剣は150年先の剣。
直心影流(じきしんかげりゅう)――柳生宗厳(石舟斎)が相伝された新陰流が長い時を経て進化してる」
「進化してる?」
「稽古法、鍛練法、規則も今とは違う時代の……今日、総が翡翠に見せた技。
それを受け止めた翡翠が明日どう動くか。
わたしはワクワクしてる。総はどう?」
土方さんは目をキラキラさせている。
「総……本気で、一切加減しないこと。
武士の、剣士の誇りをかけて全力で戦いなさい」
「土方さんっ」
土方さんは触れれば切れる、研き抜かれた刀のような気迫で言う。
「総、試合ではなく死合いをしなさい」
死合い――。
という言葉にゾクリとする。
全身が象毛立つ。
土方さんは言葉の内に、何かを秘めている。
壬生浪と恐れられることに慣れて、稽古が散漫になっている隊士たちも多い。
直心影流(じきしんかげりゅう)――柳生宗厳(石舟斎)が相伝された新陰流が長い時を経て進化してる」
「進化してる?」
「稽古法、鍛練法、規則も今とは違う時代の……今日、総が翡翠に見せた技。
それを受け止めた翡翠が明日どう動くか。
わたしはワクワクしてる。総はどう?」
土方さんは目をキラキラさせている。
「総……本気で、一切加減しないこと。
武士の、剣士の誇りをかけて全力で戦いなさい」
「土方さんっ」
土方さんは触れれば切れる、研き抜かれた刀のような気迫で言う。
「総、試合ではなく死合いをしなさい」
死合い――。
という言葉にゾクリとする。
全身が象毛立つ。
土方さんは言葉の内に、何かを秘めている。
壬生浪と恐れられることに慣れて、稽古が散漫になっている隊士たちも多い。