新撰組異聞―鼻血ラプソディ
沖田はフッと寂しそうに笑い、構えを解こうとする。
「沖田さん、まだや。
俺の時代の試合ルールは、3本勝負や。
2本、先に取らんな勝ちやない」
翡翠……くん!?
「沖田さんの剣は、そんなもんなん?
俺みたいな刀握ったこともないようなガキ相手に、1本取られて動揺してる沖田さん、俺は見たないな~」
「なんですッて!? まぐれで1本取ったからって、調子ぶっこいてんじゃないわよ」
「まぐれ!? ホンマにそう思うん?」
「いうわね~」
「……沖田さん、もう少し試合つきおーて。
何か、めっちゃ楽しい。
俺は、おまじないが解けたら、また鼻血出そうやし、土方さんが試合中、沖田さんは男やって話してたやん!?」
沖田は負けた悔しさより、翡翠の笑顔が嬉しくてならない。
1本取ったことで、翡翠が此処に居られることが何故か嬉しくてたまらなかった。
「沖田さん、まだや。
俺の時代の試合ルールは、3本勝負や。
2本、先に取らんな勝ちやない」
翡翠……くん!?
「沖田さんの剣は、そんなもんなん?
俺みたいな刀握ったこともないようなガキ相手に、1本取られて動揺してる沖田さん、俺は見たないな~」
「なんですッて!? まぐれで1本取ったからって、調子ぶっこいてんじゃないわよ」
「まぐれ!? ホンマにそう思うん?」
「いうわね~」
「……沖田さん、もう少し試合つきおーて。
何か、めっちゃ楽しい。
俺は、おまじないが解けたら、また鼻血出そうやし、土方さんが試合中、沖田さんは男やって話してたやん!?」
沖田は負けた悔しさより、翡翠の笑顔が嬉しくてならない。
1本取ったことで、翡翠が此処に居られることが何故か嬉しくてたまらなかった。