天使の羽

悪魔の羽

「おっはよー!さくら!!」


「わっ!!びっくりした~。おはよぉルカ!」

「あれっ、さくら目の下に隈できてるよ?」

「あーっ、昨日ちょっと眠れなくて。」

「ふーん。あっ、今日一緒に移動教室行こうね!!」

「うん!」



キーンコーンカーンコーン
移動教室-

「はよっ!オレ達も行っていい?」

声をかけてきたのは春日と林君だった。

春日が隣に来るとなんだかドキドキするよ…

放課後-


私はろうかを歩きながら思い出した。

昔、私は人には羽がはえていると思っていた。
みんなはそんなわけないと言って笑っていたけど、ルカはちゃんと聞いてくれたなー。

その時、私はルカの背中に天使の羽が見えたんだ。

今の私にもはえてるかな?

「さくら!一緒に変えろ?」

「うん!!」


帰り道-
「あのさ……さくらってやっぱり春日のこと好き?」

「ううん……好きなわけないじゃん!!」

私は気持ちをごまかした。
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