黒色感情。
「だッ…だ…れ?」

私はガタガタと震えきった声で質問した…。


ポタッ



…ポタッ



…………。



私の直ぐ後ろで音は静かに鳴り止んだ…。


私の後ろに…何かがいる。

確かに…何かがいるのだ。




「ねぇ…だ、誰なのッ!?」


「…ぁ…あ…あなたのぉ…お願いぃ…叶えて…あげょ…うかぁ…?」


…!!!!


質問していたくせに言葉が返ってくるとは予想していなかったため私の体がビクッと動揺してしまった。


相手の声は随分とかすれ声で聞き取りずらぃので思わず顔をしかめてしまう私…。


男か女かも判別出来ないほどの声に悪寒を感じる他ないし…。



…それに、私の質問には答えてくれないので不安だけが積もってぃく…。


「あ、ぁの…悪戯なら、ぃい加減にしてくださぃ…。」

「ぃ…ぃたずらぁ…?
私の事ぉ見てぇ…ぃたずらぁ…だとぉ…思ぅう…ッ?」




ぇ…?


どういう意味…?



恐る恐る私は振り返った…。



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