黒色感情。
私は腰を抜かした時に落としてしまったスクールバックを拾い上げて、沃さと逃げるようにして帰宅した。

そして…自分の家の玄関を開けるのが苦痛で仕方なかった…。

「た、ただぃまぁ…。」

私の申し訳なさそうに言った弱々しい言葉は狭い部屋に虚しく消えていった…。



はぁ…。
なんか…嫌な予感がするょ…。


だって…いくら学校の委員会の仕事とはいえ、10時過ぎに帰って来たからだ…。
だから、お母さんが黙って見逃してくれるはずがなぃ。

「千夏ッ!!
あんた、今何時だと思ってんの!?」

案の定お母さんは怒り狂って私を待ち構えていた…。

今さっきまで私が、どんな怖い目にあっていたかも知らずに…。


お母さん…私の事…今までハッキリと見てくれようとしなかったょね…。


いつも私に怒りの言葉をぶつけて…。


お母さん…お母さん。


ぁは…はは…ははは…。



お母さんなんて…いなくなっちゃえばいいのに…。

死んじゃえばいいのに…。


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